2024/03/23 23:37

愛犬のドッグフードをどのような基準で選ぶのがベストなのでしょうか。品質の良いドッグフードを選びたいと考える方が増えている一方で、市販されているフードの種類が多すぎてどうやって選べばいいか分からないといった飼い主さんも多いのではないでしょうか。そのためには、正しい知識を知って愛犬ベースで作られた質の良いドッグフードを選ぶことがポイントです。


犬の生活習慣病の原因は食生活
現在、日本に暮らしているわんちゃんの約半数が何らかの病気にかかっていると言われています。2匹に1匹は病気で苦しんでいると言うわけです。その症状も、人間で言う生活習慣病(例えば、糖尿病、高血圧、高脂血症、がん、心臓病など)と呼ばれる病気やアレルギー疾患など、人間と同様に食生活が原因となっている可能性が極めて高いようです。では、愛犬の食事の質を見直すにはどうしたらよいでしょうか。

ヒューマングレードのドッグフードを選ぶこと!
そこで、人間が食べられる原材料を使用し、食品と同じ品質で管理されているフードを愛犬に選んであげることはとても大切です。

しかし、人間用の食品と同等の品質管理されたドッグフードと、そうではないフードではどのような違いがあるのでしょうか。

市販されている安価なドッグフードは、残念ながら愛犬の健康のことを全く無視した原材料で作られているものも少なくありません。また、副産物(人間が「肉」と理解している部位を取り除いた後に残る食肉以外の部分)を使われていることが多いため、中にはどんな副産物が含まれているのか不明だったり、低品質の材料を使用するために添加物や合成着色料、さらには人間の食品では考えられないような酸化防止剤を使用しているものもあります。では、高価なプレミアムフードなら原材料も質も良いと言えるのでしょうか。残念ながらプレミアムフードに変えたからと言って質の良いフードとは言い切れないのが現状のようです。

フードの見栄えや風味をよくする必要がある?
犬には人間と網膜の構造が異なり、色を認識する力がほとんどないため、認識できる色は限られていると言われています。人間は食品の見た目を通して味をイメージしたり、着色料を使用して商品を美味しそうだと認識するかもしれません。見た目の変化は食品としての品質を低下させてしまうため、これを防止するために合成着色料を使用しています。しかし、愛犬のフードに着色料を使用し発色を鮮やかにして、愛犬に食欲を増進させる必要がどこにあるのでしょうか。愛犬が食事をするにあたり、フードの見栄えはまったく関係がありません。愛犬の健康のために、なるべく着色料不使用のフードを選んであげたいですね。

さらに、市販されているドッグフードに使用されるさまざまな添加物は、それを毎日食べる愛犬の内臓(特に肝臓、腎臓)に大きな負担を与えています。ドライフードの粒の大きさを一定にするために添加物が使用されていたり、風味をよくするために香料を使用しているものが少なくありません。ドッグフードの一つ一つの形の良さや作られた人工的な風味の良さなどは、愛犬にとっては何のメリットもありません。それどころか、愛犬の健康に悪影響を与える危険性があるということを知っておきたいですね。

フードを長持ちさせる必要がある?
ドッグフードに添加されている物で一番注意が必要な添加物は酸化防止剤です。ドッグフードの酸化やカビの増殖を防ぎ、長期の保存を可能にする酸化防止剤は、ドッグフードを長持ちさせるので一見便利なものに思えます。しかし、市販されているドッグフードには愛犬に悪影響を与える強力な酸化防止剤が多く含まれているものが多いです。例えばエトキシキンやBHAなどがあります。発がん性や毒性も認められており、日常的に摂取し続けると嘔吐や皮膚トラブルなど体への負担もあります。ドッグフードの添加物は愛犬の体にとって必要な物ではありません。

発色の鮮やかさやフードの見栄えの良さ、また日持ちする便利さなどはフードを与える側に基準を置いているのであって、愛犬の基準ではないはずです。愛犬は自分で“食事”を選択することはできません。飼い主から与えられるものを食べることしかできないのですから、飼い主ベースではなく愛犬ベースで作られた安全なドッグフード与えてあげることが飼い主の責任・思いやりではないでしょうか。ドッグフードに限らずおやつ選びの際にも気を配ってあげたいですね。